8月4日に放送された『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)では、国連のアジア本部誘致に向けた提言や大阪の教育現場が抱える課題、麻生発言などについて語った。

日本に紛争解決・核廃絶の国際的議論の場を

中山 JBpressが「濃縮ウランの街からヒロシマを訪ねた女性」という烏賀陽(弘道)氏の米国取材記を紹介しています。

原爆投下から68年、広島で平和記念式典

平和記念式典が行われた広島市の平和記念公園(2013年8月6日撮影)〔AFPBB News

 烏賀陽氏は、第2次世界大戦中に濃縮ウランの製造拠点がつくられた米国テネシー州オークリッジを訪問した際、ある女子大学生の綴ったエッセイに出合ったそうです。

 そこには彼女が広島を旅した時に感じた心の軌跡や自分自身の郷土愛、そしてオークリッジで生産された濃縮ウランを使った原爆が広島にもたらした悲惨な現実を知った後の葛藤が書かれていたといいます。

 6日で原爆投下から68年目の「原爆の日」を迎えましたが、我々は原爆がもたらした現実をいま一度見つめ直し、国籍や文化を超えて戦争の原因を排除していくことが大切です。

 実は私が政治家を志した大きな理由の1つは、広島にアジアの国連事務局を誘致したいという夢があるからなんです。

 第1次安倍内閣で外務大臣政務官を務めた時、ニューヨークの国連本部やスイスの国連ジュネーブ事務局、エチオピアの首都アディスアベバにある地域機関アフリカ連合(AU)などを訪れて演説を行ったことがあります。

 しかし、新興国の中でも人口の多いインドと中国のあるアジアには、これだけ経済成長が著しいにもかかわらず国連の地域本部機能がありません。東京の青山に国連機関の国連大学があるだけです。

 日本が世界で2番目に多くの国連分担金を拠出していることを疑問視する声や、国連の存在意義自体を問う意見もありますが、地球規模で取り組むべき環境問題や政治問題、紛争問題が山積していることを考えると、分担金を真面目に払っている日本はもっと国連で発言権を持っていいはず。

 ですから、世界で唯一の被爆国・日本の広島にある旧市民球場跡地を利用するなどしてアジアの国連本部を創設してはどうでしょうか。