高効率・低炭素で災害に強いまちづくりを支える
スマートエネルギーネットワーク

2013.08.09(金) JBpress
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 施設を結ぶ歩行者デッキ上には太陽熱集熱器を設置し、太陽熱利用の「見せる化」を行いながら、通年で空調に利用する。さらには、冬は温かく、夏は冷たい地下トンネル水を熱利用することで、温水・冷水を高効率に作り出すことができるという。

 これらのネットワークの活用により、1990年比で約45%のCO2削減を実現。 将来的には田町駅東口北地区の西側エリアの開発に合わせて第2スマートエネルギーセンターを設置し、先行する東側エリアのスマートエネルギーセンターとの連携も計画されている。

エネルギーセキュリティに貢献するガス会社の電力事業参入

 再開発が進む京セラドーム大阪周辺の岩崎地区では、熱と電気を最適制御し、省エネとエネルギーセキュリティの向上を実現する、スマートエネルギーネットワークの構築が始まっている。

 特筆すべきは、大阪ガスの100%子会社「クリエイティブテクノソリューション」の特定電気事業者への参入。特定地域への電力供給に限られるものの、ガス会社が電力事業を手がけるということで大きな注目を集め、今年7月より送電を開始した。

 発電施設となるのは、クリエイティブテクノソリューションが運用する「岩崎コンピューターセンタービル」(以下ICCビル)内の既存ガスコージェネレーション。

 「スーパービバホーム」「hu+gMUSEUM(ハグミュージアム)」「ドームシティガスビル」「ICCビル」「岩崎エネルギーセンター」の5施設に電力を供給し、不足分については系統の電力を利用する。

 また、電力需要の変動やエリア内に設置される太陽光発電の発電状況に応じて、ICTにより各プラントのコージェネレーションや蓄電池を制御し、電力需給の最適化を図っていく。

大阪ガスの松本将英氏は「オフィスだけでなく住居やホテルなど、多様な電力負荷があることが、スマートエネルギーネットワークを効率的に運用するためのポイント」だと語る

 熱供給においてはすでに17年、10施設への供給実績を持つ岩崎地区だが、今回、新たに3施設(大阪ガスのPR拠点「hu+gMUSEUM」〈ハグミュージアム〉、イオンモール大阪ドームシティ、スーパービバホーム)でコージェネレーション導入を行う。

 さらにhu+gMUSEUMには120kWの太陽熱パネルが設置される。これらの施設から生まれた熱はすべて接続され、地域内で相互融通を行うことで有効活用を促進する。

 「岩崎地区では、各建物で停電時の保安用電源を確保するというコンセプトのもと開発を行なっています。なかでも来年完成予定の「hu+gMUSEUM」では、停電対応のガスコージェネレーションシステムとガスヒートポンプの二重化によって、200人を収容できるホールの機能維持を行い、エネルギーセキュリティの向上を図っています」(大阪ガス・松本さん)

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