28日に発表された10月の全国消費者物価指数で、生鮮食品を除く総合(CPIコア)は前年同月比+1.9%。弊社予想通り、前月から0.4ポイント鈍化した。「原油・穀物バブル」の崩壊を反映して、CPIコア前年同月比は今後着実に低下していき、2009年にはマイナスに沈む月が出てくるという見方に変わりはない。

 品目別にみると、「生鮮食品を除く食料」「宿泊料」「都市ガス代」などがコア前年同月比を押し上げる方向に、「ガソリン」「灯油」「家賃」「教養娯楽用耐久財」「電気代」などが押し下げる方向に、それぞれ寄与した。

 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合(いわゆる欧米型CPIコア)は、前年同月比+0.2%で、前月と同率。季節調整済指数は前月比横ばいの99.3。物価のベースライン部分は低位安定を継続中。