去る12月10日に、公務員に冬のボーナスが支給されました。

 鳩山由紀夫総理大臣は在任期間が短いため、支給額は383万円でした。国会議員は、参院議員と、8月の総選挙で「前職」として当選した衆院議員が約310万円。「元職」「新人」として当選した衆院議員は約186万円となります。これが高いのか安いのか、なんとも言えませんが、皆さんの感想はいかがでしょうか。

 私は4年前から自営業者ですので、それ以来、ボーナスはもらったことがありません。この季節になるとなんとなくうらやましい気持ちになります。

 では、一般の公務員はどうでしょうか。

 総務省の発表によりますと、国家公務員の「一般行政職」のボーナスの平均は64万7200円(平均年齢35.5歳、支給月数2.17カ月)です。景気の悪化を受けて、去年より約6%(約4万5700円)の減少となりました。

 地方公務員はどうかというと、一般行政職職員で約60万7000円です。 去年より約7.3%(約4万8000円)の減少となっています。

 しかし、このデータには不透明なところもあるのです。一般行政職員といっても「一般職国家公務員(管理職を除く行政職職員)」となっており、「管理職」の範囲がはっきりしません。

 公務員は、大抵どこの自治体でも55歳まで昇給が続くので、管理職のボーナスも入れて計算しないと、なかなか実態は分かりません。これは、地方公務員についても同様です。

 例えば、大阪市の冬のボーナスを見ると、平松邦夫市長が396万4950円で、議員は269万2800円。市役所の一般職員(平均年齢42.7歳。管理職が含まれているかどうかは不明)の平均は約88万5000円です。

 しかし、管理職となり、ポストが高くなっていくと金額は跳ね上がります。係員が74万3000円に対して、係長111万3000円、課長154万8000円、部長176万6000円、局長202万円と、大きな差があるのです。

ボーナスの詳細を公表している鹿児島県阿久根市

 鹿児島県の阿久根市(人口約2万3500人)が、地方の小規模都市としては珍しく、ボーナスの額を細かく公表をしています。有名な「ブログ市長」竹原信一市長のところです。

 阿久根市では、市職員222人(消防本部除く)の冬のボーナスを、市のホームページで公開しています。氏名と年齢は伏せてあるものの、1円単位で公開してあります。