マミープラスは「第2のオーケー」になり得る?
岩崎 生鮮市場TOP!もマミープラスも、埼玉県だけでなく東京都内を含めた関東一円に出店を進めていく考えです。
特にマミープラスに関しては、狭い商圏で商売をするディープディスカウントストアという特性上、駐車場スペースなしでの出店ができる23区内はうってつけでしょう。ただ、現在は資材コストの上昇から賃料も上がっていますので、コストに合う物件が登場すれば、という条件付きではありますが。
──特に都内には単身者も多く、加工品と惣菜へのニーズは他エリアと比較しても根強いでしょうね。
岩崎 基本的に今後の日本のマクロ経済状況を考えると、共働きが一般化するでしょうし、惣菜はまだまだ伸びる余地があると思います。料理離れも進んでいますから、特に揚げ物類は成長カテゴリーでしょう。
──今後の展開としてどのような目標を掲げていますか。
岩崎 既存店売上高を毎年堅調に伸ばしていくことです。今後日本経済はインフレ基調が予想されますので、コストを抑えることが難しくなるでしょう。極端に言えば、前年と同じ売り上げでは利益を確保できなくなります。商圏で抜きん出る食品スーパーであり続けるためにも、価格と商品政策にはこだわっていきます。
また、まだ店舗数が少ない茨城県や栃木県で出店を加速させていきます。特定エリアで店舗数が少ないと、どうしても取引先との交渉がうまくできません。既存店を成長させながら、出店数を増やす、という小売業の王道を突き進んでいきます。
