モバイルオーダー導入の草分け

 丸ビル地下1階のこの売場は弁当販売やファストフード店、コーヒーショップなど25店舗で構成され、昼時の12時前から約40~50分間、食事を求めるオフィスワーカーで一気に賑わう。

 そのため、お客にとっても店側にとっても短時間で買い物できることが重要になるが、「CRISP STATION」では女性客が主となり、次々とサラダを取っていく。冷蔵庫の横にはフォークや紙袋が置かれ、必要に応じて取っていく。何とも斬新な売場である。

 同店を運営するのは株式会社CRISP(本社/東京都港区、代表/宮野浩史)。同社は2014年12月、東京・麻布十番にサラダ専門店の「CRISP SALAD WORKS」を創業。2017年7月、業界に先駆けてモバイルオーダーを導入した。「好みのサラダをスマホで事前注文し、そこで決済を行い、受け取る時間を指定。その時間に店舗に行って、注文していたサラダをピックアップする」という購入の仕組みにしたわけだが、この仕組みが飲食業界に新しい潮流をもたらした。

 店の従業員はお金に触る必要がなくなり、お客も店で注文するために並んだり、出来上がりを待つ必要がなくなった。今日ではコーヒーショップやファストフード店をはじめとした飲食店の多くでこの仕組みを採用している。

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