この「スマートコンストラクション」サービスのポイントは、GEの事例と同様に顧客のプロセスに入り込んだことである。建機の販売・アフターフォローから、顧客が建機を用いて行っている施工というプロセスに対して提供価値を拡げたのである。

(5)スマートマッチング型(シェアリングエコノミー)

 これまでの(1)~(4)は、ものづくり企業における売上拡大のパターンだが、5つ目のパターンは、ものづくり企業に限らず、IoTを活用して新たなビジネスモデルを創り出すアプローチである。

 顧客(需要)とサプライヤー(供給)の両者をIoTでつなぎ、カスタマーオペレーションモニタリングによって、リアルタイムに需要と供給のミスマッチを把握し、解消するサービスを提供する。

 典型的な事例がUberである。UberはGPSを活用したIoTによってリアルタイムで需要と供給をマッチングさせることにより、登録車・運転手の機会損失削減と、利用者のニーズを満たすことに成功し、2015年現在では世界の70都市以上で事業を展開している。

◎連載「実践!IoTを使った現場改善」(バックナンバー)
(第1回)製造現場にIoT、一体何ができるようになるのか
(第2回)縦横無尽に動く工場のフォークリフトを追跡せよ(IoL/位置)
(第3回)工場従業員の作業実態をセンサーで把握する(IoO/作業)
(第4回)生産現場の不良や故障、その瞬間を捉えて対策を(IoS/場面)
(第5回)明日の生産計画は設備の稼働状況データから(IoA/稼働)
(第6回)生産現場の「カウント」に労力をかけ過ぎていないか(IoC/数量)
(第7回)IoTで品質をつくる、危険を察知する(IoQ/品質、IoH/危険)
(第8回)将来の競争力を高めるスマートファクトリーの構築法