GEイメルト退任が示すIoT時代「はじまりの終わり」

IoT時代、<企業文化や組織運営>も変わる

朝岡 崇史/2017.7.13

いいね ツイートする
GEの最高経営者(CEO)を務めたジェフ・イメルト氏(2016年4月撮影)。(写真:AP/アフロ)

 2017年6月12日。米ゼネラル・エレクトリック社(以下、GE)は、16年間、最高経営者(CEO)を務めたジェフ・イメルト氏(61歳。以下、イメルト)が退任すると発表した。

 2011年にイメルトが提唱した「インダストリアル・インターネット」。

 お客さま企業に納入する発電機や航空機エンジンなどを無数のセンサーを介してインターネットにつなげ、稼働状況の分析(ビッグデータ解析)によって運用効率向上の提案につなげて行く。

「インダストリアル・インターネット」の概念が、企業がお客さまの成果ベースで稼ぐIoTという破壊的イノベーションのモデルとなったことは広く知られている。

 この意味合いだけでもGEのイメルトの功績は極めて大きい。

【参考】「巨大企業をなぎ倒していくIoTの凄まじい衝撃」
(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47868)

 エクスペリエンス・デザインのコンサルタントである筆者の視点で見ると、GEという成熟した大企業の「なりわい」変革を成し遂げた、まさにこのタイミングでのイメルト退任は、本格的なIoT時代到来の「はじまりの終わり」を示す象徴的な事件のように思われてならないのだ。

物言う株主(アクティビスト)vs. GEイメルト

 日本経済新聞の報道(2017年6月13日朝刊)によると、突然の退任劇はGEの株価低迷がトリガーになったようだ。

 低迷する株価が昨今話題の「物言う株主」(以下、アクティビスト)の格好の攻撃材料になっていたという。事実、GEの足元の株価は30ドル前後で停滞し、イメルト就任時(2001年)の40ドルに比べても4分の3程度に過ぎない。