ホームが1つだけなのに、フェンスがあって複雑な構造をしているように見えるのは、以前、ホーム停車用の線路と、ホームのない通過用の線路の2本があった名残だ。現在はホーム停車用の線路を廃止し、通過用線路に新たに作ったホームを使っている。

 以前のホームも、フェンスがあって入れないが、そのまま残っている。ホームが非常に長いのは、以前、長い編成の列車が走っていたことを示すものだ(現在の定期列車は4両編成)。

 ホームから数十m水平に歩いたあと、ようやく地上へ続く階段の上り口がある。

 まっすぐ斜め上方向に伸びる階段は想像していたよりもゆるやかだ。遠くに地上出口の明かりもしっかり見える。

 階段の両サイドには手すりがある。左側の手すりと壁の間は、エスカレーターの設置を想定したスペースだが、結局設置されなかったので、階段を上がるしかない。

 右側の手すりと壁の間は、地盤から湧き出た地下水が流れていた。

 階段手前には、日本一のモグラ駅訪問を歓迎する案内板が立っている。改札口までは階段が全部で486段、距離は481m、高低差は70.7m。約10分の道のりだ。がんばろう。