この犬と出会ったのは、陶芸が盛んな町アヴァノスです。犬の名前はクウペック。アナトリアン・カラバッシュ(アナトリア地方原産の牧羊犬)の雑種だそうです。クウペックは数匹の仲間と共に、羊牧場へと続く原っぱの警備をしています。野生のオオカミが出現することもあるので、追い払う役目を担っているのです。

 垂れ下がった大きな耳をしていたのですが、警備犬になるため子犬のときに断耳しました。犬にとって耳が最も弱い部分なので、噛まれると危険だからと牧場主が話してくれました。

 キリスト教徒が弾圧から逃れるために洞窟や岩のなかで暮らしていたとも伝えられ、古代ローマ時代の住居跡などがカッパドキアで見られます。

 煙突のような円錐形の岩だけでなく、さまざまな変わった形の岩山がありました。高い場所に上がって風景を見ていると、猫が岩のなかから出てきました。

 カッパドキアの市街地で出会った猫たちもご紹介しましょう。三毛猫によく出会いました。「きれいな柄の三毛さんね!」と声をかけると、一瞬止まってくれました。