「平日にテレビを見る」若者は5年で20ポイント減に

 2022年、初めて「携帯・スマホ」が「テレビ」を上回りましたが、今回、さらに差が広がっています。

・携帯・スマホ・・・151.6分(昨年比 +4.7分)
・テレビ・・・・・・135.4分(昨年比 -8.2分)

 テレビ業界に身を置く人は、それでもまだ1日に「2時間もテレビを見ている」と安堵するのか、「2時間しか見ていない」と悲観するのか・・・。もっとも、若い世代にとっては、この数字ですら実感なく「毎日2時間も見るなんてありえない」と言いかねない状況です。

 NHK放送文化研究所が5年ごとに実施している「国民生活時間調査」(2020年)によると、10代、20代の半数が「ほとんどテレビを見ていない」という実態が明らかになっています。

Q:平日の1日に少しでもテレビを見るか?
・10~15歳・・・56%(5年前比 -22%)
・16~19歳・・・47%(同 -24%)
・20歳代・・・・51%(同 -18%)

 5年前との比較で約20ポイントも減っています。テレビの接触時間の減少傾向が続いていることを踏まえれば、3年後に実施される次の調査結果はもっと低い数字になることが予想されます。

 若者のテレビ離れは、これまでも繰り返し指摘されてきたことですが、私の周辺にいる40~70歳代の中高年世代も、若者ほどではないにしても「地上波はあまり見ない」と言う人が増えています。

 なぜ地上波放送の魅力が薄らいでいるのでしょうか?