高麗大学の学園祭の人だかり
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 日本で生まれ育った在日コリアン3世の韓光勲(はん・かんふん)氏が、新聞記者を経て30歳で韓国に留学した。初めて腰を据えて生活する韓国は、驚きと発見に満ちた国だった。韓国をルーツとする筆者が「異国人」の目で等身大の韓国を伝える。(JBpress)

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そこかしこで酒宴

 5月後半、韓国は大学の学園祭シーズンである。学園祭はK-POPアーティストが盛り上げるのが恒例となっている。学園祭はスターになるための登竜門ともなっており、世界的なK-POP人気は学園祭の熱気から火が付いたといっても過言ではない。今回は高麗大学の学園祭の様子をレポートしたい。

 高麗大学の学園祭は5日間行われる。僕は初日の夜8時前に「民主広場」を訪れた。ものすごい人だかりだ。8時半ごろからプロのゲストアーティストが来る予定なので、それに合わせて人が集まっている。広場は平面なので、どれくらいの人がいるのか皆目見当がつかない。雨が少しぱらつく天気。湿度が高いこともあってムンムンとした熱気に包まれている。

 ステージ上には、学生のサークルのバンド。けっこう本格的なバンド演奏だ。大学の応援歌を歌っていた。観客はみんなこの歌を知っているみたいで、合唱になっていた。

 観客席には、酒を飲むための席も用意されている。そこかしこで酒宴が行われている。お祭りと酒はセットなのだろう。酒をよく飲むことも韓国の学生文化のひとつだ。

 客席は体と体がくっつくくらい密着しているが、マスクをしている人はあまりいない。9割は外している。韓国社会はコロナをほぼ乗り越えたのだなと思う。