球団からの交渉申し入れを大谷が「拒否」の情報も…

 もちろん大谷にとっての理想はMLBルーキーイヤーから自分を育成してくれたエンゼルスで未体験ゾーンのポストシーズンに進出し、ワールド・チャンピオンの座に辿り着くことだ。

 2021年9月に「もっと楽しいというか、ヒリヒリするような9月を過ごしたい」とポストシーズン進出への熱き思いを訴えたのは紛れもない本音。野球日本代表・侍ジャパンの主力として参加した今年3月の第5回WBCでは決勝戦でストッパーを務め、米国代表の主将であり、エンゼルスのチームメイトでもあるマイク・トラウトをラストバッターに迎えて空振り三振を奪い“世界一の胴上げ投手”となった。かつて口にした「ヒリヒリ」感をWBCで初めて味わったことで、それをメジャーリーグの舞台でも再び体感したいという思いは今季ますます高まっている。

 だからこそ仮にその思いが今季途絶えてしまった時、大谷の胸中に去来する失望感と虚無感は計り知れないものになるのは想像に難くない。

 実は、こんな情報も水面下で飛び交っている。

 エンゼルス側が現在も大谷サイドに契約延長を前提とした極秘交渉を申し入れているものの“拒否”されているというのだ。