海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」(Toshiro Aoki, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)

 3月15日から17日までの3日間、幕張メッセにおいて防衛装備品の展示会「DSEI Japan 2023」が開催されました。

 展示会の内容は大変興味深いものでしたが、展示内容以上に注目すべきニュースがありました。会場で、出展企業の新明和工業とイギリスの航空ベンチャー「アエラリス」が提携を発表したのです。

 新明和工業は、海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」を製造するメーカーとして知られています。

 アエラリスは、その名前を耳にしたことのある日本人はほとんどいないと思いますが、航空関係者やマニアの間では斬新な高等ジェット練習機(Advanced Jet Trainer)を開発中のメーカーとして知られています。そのため、新明和工業とアエラリスの提携は、1988年から運用しているジェット練習機「T-4」の後継としてエアラリスの高等ジェット練習機を推す動きなのではないかと噂する人もいました。新明和工業が、アエラリスの高等ジェット練習機をライセンス生産する可能性を考えたのでしょう。

アエラリス高等ジェット練習機のイメージ図(出所:アエラリス)