ロックダウンされた中国・上海の消毒作業員(2022年4月27日、写真:ロイター/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

 4月5日で終わる予定であった上海ロックダウンは5月の連休が終わっても続いている。それどころか、北京にも全市ロックダウンの可能性がちらつきはじめた。

 上海では「白衛兵」と呼ばれる防疫工作員の目に余る暴行の動画が毎日のようにSNSにアップされている。ドアを叩き破って住人を押さえつけて隔離センターに連行したあとは、まるで文化大革命時代の紅衛兵の「抄家」(家探し)のように、家中を破壊して「コロナウイルス消毒」を行っている。

 台湾クアンタコンピュータの上海にあるノートパソコン用半導体工場では、閉鎖管理稼働のストレスに耐えかねた従業員数百人が集団脱走を図り、やはり「白衛兵」姿の保安当局と衝突、この暴動のような動画もSNSに流れた。

 飢えの絶望に追い詰められた上海市民たちが飛び降り自殺する動画も数えきれない。中国で最も輝かしい国際ビジネス都市は今や地獄の様相だ。

ゼロコロナ政策を徹底すると宣言

 だが、5月5日、習近平総書記は、自ら招集した中央政治局常務委員会会議で、改めて「動態清零政策(ゼロコロナ政策)は揺るがない」と唱え、「防疫方針政策を歪曲し、疑い、否定する一切の言動と断固戦おう」という非常に激しい表現で、ゼロコロナ政策に抵抗する官僚、学者たちを牽制した。