ロックダウンが続く中国・上海市(2022年4月16日、写真:ロイター/アフロ)

(花園 祐:中国・上海在住ジャーナリスト)

 4月1日より上海市で都市封鎖(ロックダウン)が全面的に開始されました。この原稿の執筆時点では、すでに2週間を超える自宅隔離が続いています。

 さまざまなメディアによって報道されている通り、自宅からは検査時以外には一切外出できません。スーパーやコンビニでの買い物もほぼできない状態です。一部地区での封鎖解除が発表されましたが、必ずしも発表通りに行われておらず、市民の間で苛立ちが募っています。

 また、全面的封鎖から2週間超を経過しているにもかかわらず、新規感染者数は依然と高水準な状態が続いており、封鎖解除の目途は全く立っていません。

 今回はこうした封鎖下の上海市の現状を、新規感染者数データを交えて現地から紹介したいと思います。

これまでの封鎖の流れ

 現在に至るまでの上海市の封鎖措置の流れは以下の通りです。

上海市における封鎖措置の経緯