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(後藤 健生:サッカージャーナリスト)

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のために遅れていたプロ野球(NPB)の開幕日が6月19日に、そして中断していたJリーグの再開日が6月27日(J1リーグは7月4日再開)と決まった。

 一方、ヨーロッパ各国のサッカーリーグでは、すでにドイツのブンデスリーガが5月中旬に再開されており、無観客での開催が続いている。さらにイングランドのプレミアリーグやスペインのリーガ・エスパニョーラ、イタリアのセリエAといった主要国のリーグ戦も6月中旬の再開が決まっている。こちらも、やはり無観客開催だ。

 また、感染者数や死者数が世界最多となっているアメリカのプロスポーツ界では、野球の大リーグ(MLB)が目指していた7月上旬の開幕は選手会との対立のためもあってさらに遅れる見通しで、バスケットボール(NBA)とともに8月開幕(再開)の見込みとなっているようだが、いずれにしても世界のスポーツ界は間もなく動き出すことになる。

 一足早く開幕した韓国や台湾のプロ野球やサッカーリーグは、これまでのところ大きなトラブルもないようだ。

慎重な対応だった「6月後半」の開幕

 感染者数も死者数も日本と比べて桁違いに大きいスペインやイタリアでもそれぞれのリーグ戦が6月中旬に再開されることと比較すると、プロ野球にしてもJリーグにしても、「6月後半」の開幕(再開)というのはかなり慎重な対応だったと言える。