それらの分析によると、ウクライナ侵攻以来、NATOとの緊張が高まっているうえ、トランプ政権も中国とロシアとの大国間角逐に打ち勝つことを米国軍事戦略の根幹と明言していることから、ロシアは中国との軍事同盟を望んでいる。そしてロシア当局は、「中露軍事同盟は、NATO条約のような公式文書によって明示する必要性はない」と考えているため、ヴォストーク2018への中国精鋭部隊の参加は、まさに実質的な中露軍事同盟が一歩踏み出した証拠であると考えられる、というのだ。

日本に対する強いメッセージ

 ヴォストーク2018への中国軍の参加が、実質的な中露軍事同盟の第一歩であるのかどうかは定かではない。だが、少なくとも中露間には軍事的緊張はほとんど存在していないことを示している。

 要するに中国は、ロシア軍による国境地帯北方からの軍事的脅威に最大限の警戒をする必要がなくなったのである。

 それは、東シナ海や南シナ海といった海洋方面への軍備増強をますます推し進めることが可能になったということも意味している。このような意味では、ヴォストーク2018は日本にとっては極めてありがたくない軍事演習と言えよう。