欧州北部で異例の熱波、各地で干ばつや山火事 大雨も

今年の夏が暑いのは日本だけのことではない。北欧のスウェーデンでも猛暑が続いている。写真はスウェーデン中部マルムチェピングの、日差しを避け木陰に避難した牛たち(2018年7月16日撮影)。(c)AFP PHOTO / TT NEWS AGENCY / Maja SUSLIN 〔AFPBB News

 台風12号が異様な進路を通って真北ないしやや西向きに進むとみられる今週後半の日本列島、本稿は水曜日の晩に書いていますが、記事が出る頃にはどんなお天気になっていることでしょう?

 台風の到来時は、熱帯低気圧で雲が日差しを遮りますから、若干気温は下がるようです。しかし、台風一過、通り過ぎればまた猛暑に逆戻る予報で、これはほぼ間違いなさそうです。なぜでしょうか?

 そのあたりを考えてみましょう。

熱学の基礎から考える

 ただごとでない猛暑です。子供やお年寄りを中心に、熱中症で体調を崩す人も少なくなく、冷房の不備など様々な問題が指摘されています。

 この暑さの理由、背景をごく簡単に、小中学生、あるいは高校生の子供たちと一緒に、夏休みの宿題ではありませんが、科学的に検討してみましょう。

 準備として、ペットボトルを1つ用意していただけると、簡単に演示実験ができます。必要なのはペットボトルと若干量のお湯、それとお水があれば完璧です。

 私は学校で物理学を勉強したのですが、演習の授業などは隣接する3学科が一緒でした。物理と天文、それと地球物理学科、略して地物です。

 地物はもともと物理学科だったものが、関東大震災を機会に地震や地球のこともこれからは科学的に考え、対処していかなければならない、と、当時の寺田寅彦教授などが設立した学科です。

 地震のみならず津波や気象、今で言うところの気候変動など環境学の走りのようなことまで、非常に先進的な内容を扱って、ほぼ100年の歴史を持ちます。

 しかし正直、私は地物の科目が苦手でした。だって、分かりにくいのですもの。

 地震や気象、気候変動などは複雑なシステムです。それらに対して知的好奇心や興味、専門となれば愛情がなければ、取り組むことはなかなか難しい。

 私はその愛情が不足していたんですね。もっとシンプルで、スキッと理解できるもののほうが好きでしたので、固体内の微小領域の量子伝導、今で言うナノテクノロジーの走りみたいなことを学んできました。