ただ、この時期は、iPhone Xの登場を待ってから、次の機種の購入を決めたいと考えていた消費者が、相当数いたとカンター・ワールドパネルは指摘している。

 同社が行ったアンケート調査によると、昨年10月時点で、「今、使っているiPhoneは2年以上持ち続けている」と答えた人は30.1%いた。しかし今年の調査では、同様の回答が、35.3%に増えている。このことは、iPhoneユーザーの間で相当な繰延需要があることを示していると、カンター・ワールドパネルは見ている。

 そして、もしそれら消費者の多くが、その後iPhone Xを購入すれば、あるいは、今後購入する意向ならば、その高い販売価格が寄与し、アップルは、これまでの落ち込みを補う以上に業績を回復できるだろうと、カンターのアナリスト、ドミニク・スネボ氏は述べている。

アップル、中国市場で健闘

 なお、中国におけるiPhoneのシェアは17.4%となり、1年前から0.5ポイント拡大した。この8~10月の同国におけるトップメーカーは、1位から順に、中国ファーウェイ(華為技術)、中国シャオミ(小米科技)、アップル、中国ビーボ(維沃移動通信、vivo Mobile Communication)、中国オウポ(広東欧珀移動通信、OPPO Mobile Telecommunications)。

 同国では、かつて数多くの新規参入メーカーが急成長を遂げていた。しかし、今、この市場は一部の大手メーカーによって支配されており、そのシェアも拡大している。例えば1年前におけるこれら5社の合計シェアは79%だった。これが今では91%となっている。

 中国では、かつて、韓国サムスン電子、中国レノボ・グループ(聯想集団)、クールパッド(酷派)ブランドの中国ユーロン(宇竜計算机通信科技)が上位を占めていたが、今、この市場はすっかり様変わりした。とりわけ、サムスンの中国におけるシェアは、さらに縮小。この8~10月はわずか2.2%にとどまった。