選挙戦終盤に突入すると、マクロン氏に対するネガティブキャンペーンが増えていきそうだ。例えば、同性愛者説が囁かれたり(本人は大集会で否定した)、LRの広報はマクロン氏が「元銀行家の金持ち」であることを強調する反ユダヤ主義的な風刺漫画を発表したりするなど、風当たりが強まっている。

 フィヨン氏のカラ雇用疑惑をすっぱ抜いた風刺週刊紙「カナール・アンシャネ」は、3月15日発売号で、マクロン氏が経済相だった時代の公金流用疑惑を報じた。2016年1月にマクロン氏が米ラスベガスを視察し、フランスの技術を紹介するイベントを開催した。その際、経済省がイベント運営会社に38万1759ユーロを支払ったというのだ。イベント会社は、マクロン氏の大統領選キャンペーンを手伝っている大手広告会社だという。

 ルペン氏とマクロン氏の一騎打ちの様相を呈してきた大統領選。「フランス共和国」の良心がマクロン氏を勝たせるのか、それとも、ルペン氏がトランプ米大統領のように、あれよあれよという間に当選するのか、あるいはフィヨン氏がスキャンダルを跳ねのけて最後に笑うのか──? 第1回目の投票はいよいよ1カ月後である。

[JBpressの今日の記事(トップページ)へ]