だが、LR内からも批判の声が出てきている。1月25日のテレビ会見で「本格的取り調べの開始が決まったら候補を降りる」と宣言したにもかかわらず候補者の座に座り続けている往生際の悪さがマイナス要因となり、キャンペーンを手伝ってきたLRの大物議員の一部も離脱した。

右派でも左派でもマクロン支持者が急増中

 一方、支持者を増やしているのがマクロン氏だ。

 3月中旬には、アラン・ジュペ元首相を支持してきた若者グループ100人が「マクロン支持」を表明し、マクロンのキャンペーンを手伝うことになった。ジュペ元首相は、LRと中道右派の候補を決める2016年末の予備選でフィヨン氏に敗れている。

 マクロンの公約は、対テロなどの治安や財政政策などでジュペ氏の中道右派的な考えに近い。何よりも「ルペン氏に勝てそうなのは、今のところマクロン氏しかいない」との理由から、若者グループの支持を得た。

 右派を支持する若者たちの間でマクロンへの共鳴者は多い。ジャック・シラク元大統領の孫、マルタン・レイ=シラク氏は「前進!」の発足直後以来のメンバーである。シラク政権時代の閣僚の中にもマクロン支持者がいる。今後もLR議員や支持者からマクロン支持に転向する者が出てきそうだ。