最近、注目を集めている「体験型サービス」。情報が簡単に手に入る今の時代、その場所、その時にしかできない本物の体験を通して、商品やサービスの価値を実感してもらったり、今までにない価値を生み出したりと、「経験価値」を高めて差別化を図ろうとする企業が増えています。
今回は、この体験型サービスのヒントを得るために、「キッザニア」のサービスに着目してみたいと思います。
来場者の70%がリピーター
キッザニアといえば、こども向けに職業体験を通じて楽しみながら学ぶ「エデュテインメント=学ぶ(エデュケーション)+楽しむ(エンターテインメント)」という体験型サービスを提供しています。「エデュテインメント」は近年とても注目されており、キッザニアは日本を代表するエデュテインメントサービスといえます。
キッザニアは「第1回日本サービス大賞」の優秀賞(SPRING賞)を受賞しました。その受賞理由はこう紹介されています。
<限りなく本物に近い90種以上のパビリオンで、子供が楽しみながら社会性を学ぶ「エデュテインメント」を体現する職業・社会体験サービス。体験を通じてコミュニケーションや協調性などが身に付くと共に、お金に関する社会システムも学べる。子ども自ら各アトラクションの予約を調整し、社員/職人になりきって職業を学ぶひたむきな姿、達成感・感動を生む演出は、学びのモデルとして優れている。>
キッザニアは、もともとはメキシコのKZM社が始めたサービスです。日本はその世界展開の第1号として、2006年にKCJ GROUP(株)により設立されました。