シャンゼリゼ周辺で走行する使用料無料のEVバス(筆者撮影、以下同)

 IS(イスラム国)による同時多発テロから4カ月。凱旋門へと続くパリ最大の繁華街、シャンゼリゼ大通りは夕方、いつものように渋滞している。

 そのなかを目新しいデザインの電気(EV)バスが走る。シャンゼリゼ周辺を周回し、料金は無料だ。

 専用のバスターミナルで待っていると、EVバスがやって来た。客が乗降する間、バスの車体上部の右側に、ステーションの上部から直径20センチほどのパイプが接続される。これで急速充電するのだ。

 バスターミナル脇のパネルを見ると、シャンゼリゼを整然と走行する大量の小型EVの写真がある。

シャンゼリゼ通りのEVバスステーション。オートリブの写真を展示している

 パリ市は、CO2排出量を2020年までに1990年比で20%削減する施策を進めている。この施策の一環として、EVバスや小型EVが導入されているのだ。