料理をする男性は近年、増えているようだ。
インターネット調査会社のマクロミルが全国の20~59歳の男性を対象に、料理の実態調査をしたところ、2011年から2012年の1年の間で「料理する人」は77.5%から79.1%に増えたという。より長期間での別企業の比較調査を見ても、やはり料理をする男性は確実に増えているようだ。
しかし、料理をする男性でも、いまだに多数派は「たまに」という人たち。マクロミルの同調査では、「料理する人」であっても半数に近くは「週に1日程度」未満だった。
たまにする料理。どうせなら妻や子ども、あるいは自分自身をうならせるような、美味しいものに仕上げたい。しかし、たまにしか料理をしない者に待っているのは、なかなか厳しい現実だ。レシピには「パラパラのチャーハン」とありながら、できあがったのはベタベタのチャーハン。「シャキシャキの野菜炒め」のはずが、皿に盛ったのはズブズブの野菜炒めに・・・。
いったい、料理の成功と失敗の分かれ目はどこにあるのだろうか。
今回は、そのような疑問をもちつつ、女子栄養大学短期大学部准教授の豊満美峰子氏に話を聞くことにした。豊満氏は、栄養士や管理栄養士など、料理に関する数々の資格をもち、大学で調理学実習などの授業を担当するかたわら、同大学を運営する香川栄養学園が実施する「家庭料理技能検定対策講座(料検)」対策の技術指導などにもあたっている。