「おろし器」はなぜこんなに種類があるのか?

変わるキッチン(第8回)~おろす

2014.11.28(Fri) 澁川 祐子
筆者プロフィール&コラム概要
筆者が台所から集めた6種類のおろし器

 私はおろし器好きかもしれない。

 想像するに、調理道具好きには包丁好きやまな板好きなど、人によってぐっとくるアイテムがあるように、私はおろし器というものになんとはなしに惹かれるらしい。というのも今回、原稿を書くにあたって、わが家にあるおろし器を出してみたら6つもあったからだ。

 どうして6つも狭いわが家の台所に集まってきたのか。ここで少し、私のおろし器遍歴を披露することをどうかお許し願いたい。

 私のファーストおろし器は、独り暮らしを始めたときに実家から持ってきたスライサーと一体になったプラスチック板の長方形のものだ。たしか景品でもらって余っていたものだった気がする。

 次にもうちょっとちゃんとしたものがほしいと思って購入したセラミック製のおろし皿。裏がシリコンの滑り止めになっているものだ。

 そして3つめは、口つきの陶製のおろし皿。「目が不均一で、ダイコンをおろしたときに不揃いにおろせて食感がいいよ」という知人のすすめで即買いしたものである。ただ、使ってみたらダイコンの繊維がこびりつきやすく、洗うのが大変であまり使っていない。

 それから、磁器の調理道具を作っている作家さんの個展で買った、白磁のおろし小皿とちりとり型のもの。おろし小皿は、生姜やわさびをすって、お醤油を垂らせばそのまま使えるところに惹かれて購入。合わせてちりとり型まで買ってしまったのは、見た目に惚れたからにほかならない。

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1974年、神奈川県生まれ。東京都立大学人文学部を卒業後、フリーのライターとして食や工芸・デザインを中心に、読むこと、食べること、暮らすことをテーマとしたインタビューやルポ、書評を執筆。『森正洋の言葉。デザインの言葉。』(ナガオカケンメイ監修、美術出版社)、『最高に美しいうつわ』(SML監修、エクスナレッジ)の取材構成ほか、近著に当連載をまとめた『ニッポン定番メニュー事始め』(彩流社)がある。


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