マット安川 統一地方選が1カ月後に迫る中、若手の横浜市議会議員お2人を迎えて、地方議会の実態や問題点をお聞きしました。

20年前から分かっていた人口減少に手をこまねいていた自治体

[右]藤代 哲夫(ふじしろ・てつお)氏:横浜市議会議員、自民党横浜市神奈川区第五支部長、34歳
[左]草間 剛(くさま・つよし)氏:横浜市議会議員、自民党横浜市連市民運動本部長、33歳
(撮影:前田せいめい、以下同)

草間 横浜市の人口は370万人を超えました。それでも今、市議会で問題になっているのは将来的な人口減少です。

 試算では2019年には374万7000人まで増えますが、その後は横ばいとなり、2025年からは減少に転じる、と。老朽化した建物を含め、先人が築いてきたものをしっかり検証して次世代につなげる作業をしないといけません。

 例えば水道施設が老朽化している一方、人口減少により水道の使用量が減るということがあります。料金収入が上がらない中で、市内に9000キロもある水道管をどうやって維持するか? すでにあるアセットをどう見直すかの議論が急がれます。

藤代 取り組みが遅かったことを反省して、しっかりやらないと。過渡期にいるわれわれの責任は重いと思います。

草間 ええ。人口が減るということは20年前から分かっていたことです。なのにやっと議論が盛り上がったのは、地方創生だとか、自治体が消滅するとかいう話が出てきてからのことですから。

政策に意見するヤジは大いに飛ばすべし

藤代 兵庫県の“号泣議員”が話題になってから、地方議員はみんなああいう不正をやってるんじゃないかと思われている空気を感じます。でもあれは兵庫特有のやり方です。横浜市の場合、政務活動費の使途は1円から公開しています。

草間 日本の地方議会としてはかなり厳しいほうですね。

藤代 ヤジも問題になりました。僕は個人に対するヤジ、品位に欠けるヤジは絶対にしてはいけないと思いますが、その方の政策に対するヤジはあってもいいと考えます。

草間 ああいう報道の後でも、僕らはヤジを飛ばしていますからね。調べたことがあるんですが、自由民権運動のころのヤジはすごかったんです。議会が不活性とか言われている今とは大違い。

 でもそこには品位がありました。ちゃんと政策について発言しています。そもそもヤジは議事録にもしっかり記録される「不規則発言」です。僕なんか「最年少の草間剛です」と言うと「見えねえよ」とか言われる(笑)。すると議事録に、(見えねえよと言う者あり)と残るんです。