デスクやパソコンに向かう時間が多いビジネスパーソンにとって、体のコリや疲れは職業病ともいえるもの。もしかして、そうしたコリを大したことないと放っておいてはいませんか?

 一見小さなコリや疲れ、痛みは、体が発しているSOSサインなのです。そのまま見過ごしていたら、もっと大きな病気や慢性疾患につながる恐れも少なくありません。

 そこでここでは、オフィスで椅子に座ったまま、ちょっとした空き時間にできる簡単なストレッチをご紹介します。

 肩こりや頭痛、イライラなどにピンポイントで効くシンプルな運動を、1回につき3つ、全12回でお届け。

 実演とアドバイスは、鍼灸師、整体療法師、エステティシャンなどの肩書きを持つ美容と健康のエキスパート、横内稚乃(ちの)先生。先生のお手本ムービーを参考にして、凝り固まった体と心をリフレッシュしてください。

 仕事中、突然悩まされる頭痛。集中しているときに限ってズキズキしたり、とにかく頭が痛くては仕事になりません。

 いったい頭痛はどうして起きるのでしょう。

 「頭痛の原因はそれこそ様々ですが、オフィスワークの場合、脳の一部分に負担がかかりすぎることが考えられます。脳にはそれぞれ視覚や言語、運動などを担当する部分が決まっているのですが、オフィスでは言語や論理的思考などを司る分野に作業が集中しがちです。結果、負荷が頭痛という形で現われることがあるんですね」(横内)

 そこで今回は、脳に酸素を取り込んで頭を活性化させる3つのストレッチを紹介いたします。集中力が途切れたときなどに、ぜひトライしてみてください!

【1】 酸素を取り込みましょう

 両手を広げながら大きく息を吸い、背中を丸めながら息をゆっくり吐きます。

 「深呼吸の動作です。デスクに向かっていると軽く猫背になりますよね。そうすると胸が圧迫されたようになって、息も浅くなってしまいます。脳は血液から酸素や栄養を摂りますから、それらが足りなくなると頭痛の原因になるんですね。脳にたっぷりの酸素を送り込めるように、体を大きく使って息をします」

●ワンポイントアドバイス
両手や体をダイナミックに動かして、深く息を吸う、息を吐くを繰り返してください。

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