デスクワークなどで長時間同じ姿勢のままでいると、さまざまなコリや痛みに襲われるようになる。そのほとんどは、背中や肩甲骨周りの筋肉が固くなってしまったことに起因している。そんな時にお勧めしたいのが背骨を意識したエクササイズだ。

「背骨」とは、首からお尻まで続く頸椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙骨と尾骨の総称で、頸椎は前、胸椎は後ろ、腰椎は前へとカーブを描くように連なり、仙骨・尾骨は後ろから前にくるりと巻き込む形になっている。

 この26個の骨からなる背骨は、前後左右に自在に動かすことができる。その自在な動きで、私たちは姿勢を保ったり、バランスをとったり、素早く動いたりしている。逆に言えば、背骨周りの筋肉が固まってしまうと、スムーズな動きができなくなる。そればかりか、ひどいときには痛みを伴うようになってしまう。

 そんな「背中や腰がガチガチ」「胸が固まって呼吸が浅い」といった悩みを持つ方にぴったりの手軽に背中を緩められるエクササイズを、ヨガインストラクターの志野さんに教えてもらった。

【写真1】背骨は首からお尻までつながる頸椎、胸椎、腰椎、仙骨と尾骨。(撮影:URARA)
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背骨を前後に動かす

 まずは背骨を前後に動かすことにトライしてみよう。

 ヨガで「キャット&カウ」と呼ばれるポーズを参考に、背骨を前後に動かすエクササイズを椅子に座って行う。猫が背中を持ち上げてぐーんと伸びをしている状態と、牛のなだらかに凹んだ背中のラインを真似て背骨を前後に動かすものだ。この2つのポーズを呼吸に合わせて交互に行う。

 事前に、座って足裏でしっかり地面を踏めるように、自分に合った高さに椅子を調節しておく。座る位置は、足が付く場所であれば深めでも浅めでも大丈夫。