留学はしないよりは3か月でもした方が良い経験になるでしょう。ただし、3か月や1年ではゴールとした国際力の基礎をつける、というレベルには達しません。

 教育の道は人それぞれですが、あえて大胆に言えば、「20代半ばまでに3年間留学する」ことを目安にしたらと思います。

 留学の機会を簡単に図にしてみました。高校や大学の短期留学、学部、大学院への留学など様々です。

 大学4年間を海外で過ごしてもいいでしょうし、交換留学をしたのち、大学院で本格的に留学してもいいでしょう。各人の考えと環境に応じて、実力、国際力が身に着くよう教育をデザインすればいいと思います。

留学実現には、早めの気づきと少しの勇気

 そんな留学ですが、実現まではいばらの道です。高校、大学、就職という日本教育の既定路線は強烈な重力を持っています。脱出しようとすると、ありとあらゆる力で既定路線に引き戻されます。

 そもそも、学校教育では、教科ごとの学習のみが提供され、人生の将来設計について考える機会など与えられません。あたかも、頭脳を停止して、決められた路線を進め、という感じです。

 運よく留学などの可能性に気づいても、既定路線を歩んできた周りの人から、「そんなの無理だし大変」という脅しを受けます。