常識的に考えているつもりのことが、実は「考えている」の正反対、思考停止になっていることが少なくない、というお話です。

 これと同時に、考えない方が考えることになる、あるいは「案ずるより産むが易し」ということもある、という下の句がつきます。

 一か八か、逆転か正転か、ではなく正逆両方あって初めてベーシック、お好み焼きは表裏両面焼きますよね。「上から焼くか、下から焼くか、それが問題だ!」などとハムレットのような悩みを抱え込んでも、ほとんど意味がない、そんなあたりを考えてみたいのです。

お勉強は頭を使わない?

「セサミストリート」で楽しくエイズ・マラリア予防、ナイジェリアの試み

語学は楽しみながら学習すると効果が高い。写真は米国の幼児向け番組「セサミストリート」〔AFPBB News

 しばしば多くの人が誤解していますが、お勉強というのはほとんど頭を使わずにすむ、ある面極めて楽チンなところのあるものです。

 僕の数少ない「趣味」の1つは「語学」で、知らない言語というのは勉強の真似事をするだけでもウキウキするものです。

 こう言うと、みんなに変だとか変わっていると言われるのですが、そんなことないですよね?

 未知なる言葉に触れることは、異世界に近づくことでもあるし、それをマスターすれば自分自身も違うものに変わっていく、何とも素敵なことだと思うのですが・・・少数派の意見でしょうか?

 ま、何はともあれ、私は語学が趣味でして、最近は語学の「練習問題集」を解くというのが、余暇とは言いませんが頭の切り替えで最大の楽しみの1つになっています。

 で、この「問題集を解く」という行為。これ、頭使わないんですよね。というか、あるゲームの中だけで考えていればいいから、思い悩むことなく、スラスラ集中できるし、その間は世界の面倒とは無縁でいられる。

 しばしば思うんですが、子供の頃、勉強が退屈だ、宿題を解くのが面倒くさい、イヤだというのは、子供たちはアタマが良すぎるんですね、ジアタマが。