2009年12月10日、民主党の渡部恒三・元衆院副議長はJBpressの単独インタビューに応じた。鳩山由紀夫首相の後ろ盾で「政界の水戸黄門」と称される渡部氏は「幹事長は党首にお仕えし、支える立場にある」と述べ、小沢一郎幹事長が難題山積の首相に協力するよう求めた。その一方で、首相に対しても「ハトからタカになれ」と注文を付け、小沢氏に対して指導力を発揮するよう檄を飛ばした。(撮影=前田せいめい)
沖縄・普天間飛行場問題、日米合意通り年明け決着へ
JBpress 鳩山内閣の支持率が下がり始めているが。
福島県出身、77歳。1955年早大第一文学部卒、福島県議を経て小沢一郎氏らとともに69年の総選挙で衆院初当選。自民党国対委員長、厚相、自治相、通産相などを歴任。新生党代表幹事代行、新進党副党首を経て衆院副議長。2006年民主党国対委員長、08年最高顧問。
渡部恒三氏 これだけ色々と批判されている中でも、60%近い内閣支持率がある。国民に感謝すると同時に、鳩山由紀夫の憎めない人柄があるのだろうと思う。私の長い政治人生で、人間性に関して鳩山君に対する批判を聞いたことがない。
━━ 沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり、連立政権が迷走している。日米同盟の危機も指摘されるが。
渡部氏 米国の民主党と共和党に代表されるように、安全保障と外交については基本的な哲学が(2大政党間で)共通しなければ、政権交代はできない。
今の社民党には気の毒だが、イデオロギーを捨てない限り、政権に座ることはできない。日米安保にも色々と問題はあるが、米国は自民党と日米安保を結んだのではなく、日本国と約束したわけだ。
政権が代わったからといって、外交の基軸は動かせない。それは鳩山君もちゃんと承知している。私はこの問題に口出しはしていないが、行くべき所は決まり切っている。
しかし、「決まり切っているから、何も言うな」では、民主主義は成り立たない。戦後60年以上、米軍基地問題で苦しんできた沖縄県民の声も聞かなくてはならない。
最後の結論は言わなくても決まっている。鳩山君だって分かっている。政権を取って責任ある立場になり、日本国が米国と約束したことを守らなくてはならない。(時間がかかっているのは)沖縄県民の心を忖度しているからだ。
━━ 鳩山首相に対して「反米ではないか」との見方があるが。
渡部氏 そんなことはない。
━━ 自民党政権時代の日米合意通り、年明けには辺野古への移設を軸に決着するということか。
渡部氏 そういうことだ。1~2カ月遅れたからといって、(日米同盟関係が)駄目になるという性格のものではない。
━━ 連立パートナーが鳩山首相の手足を縛っているが。
渡部氏 そうなんだが、(連立は)2010年の7月(の参院選)までだ。社民党は子どもみたいなことを言っているが、かつて村山政権の時には自民党と組んで日米安保に賛成していたではないか。今、騒いでいるのはおかしい。
国民新党は綿貫民輔代表(当時)が落選してしまい、こんな状態になって残念に思う。今、威張っている人もどうせ来年の7月までだから、威張らせておけばよい。私なら現時点で(国民新党に)「さようなら」と言うのだが、(連立を維持しているのは)鳩山君の人柄なんだな。
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