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ソフトバンクが実施する社内研修制度「ソフトバンクユニバーシティ(以下、SBU)」。社員の「手挙げ」を重視し、プログラムは幅広く提供するが、受講するかどうかは社員一人一人の自主性に委ねている。社員が自ら手を挙げ、チャレンジする文化をどう醸成してきたのか。設立時から長くSBUの運営に携わっている、同社コーポレート統括 人事本部 採用・人材開発統括部 人材開発部 部長の岩月優氏に聞いた。
「企業内大学」特集
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社員の学ぶ意欲を重視し「手挙げ」にこだわる
――2010年に企業内大学としてSBUを設立しました。どのような背景があって設立したのでしょうか。
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2002年ソフトバンク入社。営業・営業企画分野で7年間、その後人事分野で12年間従事。人事分野では、人材開発分野で4年間、企業内大学『ソフトバンクユニバーシティ』の立ち上げから階層別研修まで幅広く担当。その後人材戦略部へ異動となり、全社の中長期人材戦略策定、働き方改革の推進、シニア活躍スキームの構築・制度設計を担当。2019年4月より現職。
岩月優氏(以下敬称略) 当時、グループ内にはソフトバンクテレコム(旧日本テレコム)、ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)、ソフトバンクBBの3つの通信会社が存在していました。
当社の「情報革命で人々を幸せに」というソフトバンクグループ共通の経営理念を推進していくためには3社のシナジーを強化していく必要があり、各社の人事制度の統合・刷新に取り組んでいた時期に当たります。
その一環として、人材開発制度もリニューアルを図ることになり、3社それぞれのベストプラクティスを集約する形で2010年にSBUを設立しました。
なお、SBUのほか、創業者の孫正義を校長とする、ソフトバンクグループの後継者およびAI群戦略を担う事業家の発掘・育成を目的とした「ソフトバンクアカデミア」、社内起業制度の「ソフトバンクイノベンチャー」を含めた3つを、グループ全体の人材開発施策の柱として2010年から2011年の間に整備しています。