ANA人財大学が実現する「ワクワク」を源泉に人を育てる人財戦略の全容

　2022年に創業70周年を迎えたANA（全日本空輸）。コロナ禍には、2300名もの社員がグループ外へ出向するなど、これまでにない経験をしました。しかし、同グループはそこで得た学びを成長に変え、働き方の選択や学びの内製化のような人事施策にも取り組むなど、新たな価値創出につなげています。

　コロナ禍を経て、「人の力、組織の力がグループの強みだと再認識した」と話すのは、ANAの人事部でANA人財大学の担当部長を務める石山由美香氏です。2007年設立のANA人財大学は、さらなる持続的な企業価値創造を目指して、採用から研修まで一貫してグループの人財成長に努めています。

　2023年2月に新経営ビジョン「ワクワクで満たされる世界を」を策定したANAグループが推進する人財戦略とは。教育・研修機会の創出やリーダー育成、チャレンジ制度など、コロナ禍での経験を力に変え生み出された人財戦略の具体策を挙げながら、石山氏が語ります。