キンドル端末、シェア1位も市場規模縮小

 ウォール・ストリート・ジャーナルが引用した香港カウンターポイント・リサーチのデータによると、アマゾンのキンドル専用端末のシェアは中国で1位。だが、スマートフォンやタブレット端末の技術向上に伴い、電子書籍専用端末の市場規模は縮小している。華為技術(ファーウェイ)などの国内メーカーが製造した次世代デバイスとの競争も激化しているという。

 21年の中国電子書籍端末市場におけるキンドル端末のシェアは65%だった。キンドルの中国版サービスには70万タイトル以上の電子書籍があり同国内で最大。だが、21年の電子書籍端末の販売台数は前年比12.5%減の210万台にまで落ち込んだ。22年も減少が見込まれると、カウンターポイントのアナリストは指摘している。

収益性の高い事業に注力

 ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、アマゾンの中国事業で今後残るのは、「Amazon Global Store(アマゾン・グローバル・ストア)」と呼ばれる越境ECサービスや、広告サービス、物流サービス、クラウドサービスなどとなる。

 前述した通りアマゾンは19年に、中国事業者の商品を同国の消費者にネット販売する「マーケットプレイス」事業から撤退した。しかし、同国のECサイト「Amazon.cn」は存続しており、中国の消費者は米国や英国、ドイツ、日本など海外からの商品を購入できる。また、中国の業者はアマゾンを通じて国外の顧客に商品を販売できる。アマゾンはクラウドサービスなどのより収益性の高い事業にも注力していく。

 アマゾンの広報担当者は電子メールの声明で、「私たちは中国の顧客に引き続き力を注ぎ続けている。中国での事業ラインアップにより、顧客に価値を提供できる分野で革新と投資を続けていく」と述べた。

 (参考・関連記事)「アマゾンの中国事業は失敗に終わったか | JBpress