①デジタル集客系、マッチング、マーケットイプレイス
デジタル集客系、マッチング、マーケットイプレイスに分類される企業群。デジタルによって人を集客して広告で収益を上げるモデルや、人と人や人と商品、サービスを結び付けて手数料を得るマッチングモデルである。企業名としては、Amazon、Twitter、 Instagram、 Facebook、メルカリ(C2C)、食べチョク(生産者と消費者のマッチング)、マクアケ(クラウドファンディング=企業や人同士のマッチング)などがある。ここでは、プラットフォーム、ネットワーク効果、マッチングモデルなどの「ビジネスの仕掛け」を使っている。
②デジタル商材系
デジタル商材を販売する企業群。①と違い、デジタル商材をお客に売って売り上げを上げるビジネスモデルである。企業名としてはSlack(コミュニケーションツール)、Spotify(音楽ストリーミングサービス)、NewsPicks(ビジネス記事配信サービス)、Dropbox(クラウドストレージ)などであり、ネットワーク効果、サブスクリプション・リカーリング、無料→有料モデル、フリーミアムなどの「ビジネスの仕掛け」が使われる。
③リアルビジネス+デジタル
リアルビジネスをデジタルで補完する企業。企業名は、スシロー(回転すし)、キリン、コマツなどだ。ここで使われる「ビジネスの仕掛け」はD2C、オンライン化、IoT、顧客ロイヤリティプログラム、サブスクリプションなどである。
④リアルビジネス
リアルビジネスとして特徴のあるモデルで、デジタルは使っているものの、リアルのビジネスだけで強みを持つ。その意味で③と分けるかは異論もあるが、SPA(製造小売)という現在の商売の中心となっている概念を③に入れるのも適切ではないと考え、④リアルビジネスとして独立させている。企業名は、ユニクロ、JINS(メガネ)、モンベル(アウトドア用品)などで、「ビジネスの仕掛け」は、SPA、サブスクリプション、リカーリングなどである。
ビジネスに「9の仕掛け」を活用しよう
ビジネスの成功事例には「ビジネスの仕掛け」がうまく使われている。そこで、本連載では、多くのビジネスで使われる9の「ビジネスの仕掛け」を対象にビジネスアイデアを発想できるよう、次回から考え方と具体的な事例を紹介していく。
DXでは、データ、デジタル、ビジネスの仕掛けを使って商品・サービスを創る必要があり、これまでの仕事のやり方では対応できない。「DXはデータ、デジタル、ビジネスの仕掛けでできている」。これを理解すればDXが見えてくる。
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