経営層のもとでDXプロジェクトを支援する組織(EPMO)が必要

 プロジェクトポートフォリオマネジメントやリソースマネジメントは、経営層がプロジェクトの成功率を高め、全プロジェクトから得られる成果を最大化するための有効な手段である。これらを継続的に運用していくためには、それなりの工数が必要であり、経営層の直下で横断的なプロジェクトのマネジメントを支援する組織=EPMO(Enterprise Project Management Office、全社PMO)が必要となる。EPMOは欧米では一般的になりつつあるが、日本企業で設置している企業はまだ少ない。さらに、ほとんどがプロジェクト横断での進捗やリスクの可視化にとどまっており、プロジェクトポートフォリオマネジメントやリソースマネジメントを行っていない。

 DXプロジェクトが思うように成果を出せないと悩まれている企業では、プロジェクトポートフォリオマネジメントやリソースマネジメント、それを運用するEPMOの設置を検討されることをお勧めしたい。

株式会社マネジメントソリューションズ MC事業部 エグゼクティブディレクター 和田智之氏