写真提供:Jakub Porzycki/Artur Widak/NurPhoto/共同通信イメージズ
アップルのスティーブ・ジョブズ、LCC(格安航空会社)の先駆けとされるサウスウエスト航空の創業者など、社会を巻き込むリーダーは、なぜ「WHY(理念と大義)」から物事を思考するのか。『WHYから始めよ![改訂版]』(サイモン・シネック著/日本経済新聞出版)から一部を抜粋。社会に変革を起こす「本物のリーダー」に求められる考え方と行動について考える。
ハーレーのロゴをタトゥーで入れる人、アップルを熱狂的に支持する人がいる。なぜ企業ロゴや製品が顧客自身を表すシンボルになるのか。明確な「WHY」だけが生む、真のロイヤルティとは?
コミュニケーションとは耳を傾けること
『WHYから始めよ![改訂版]』(日本経済新聞出版)
大半の企業がシンボルマークを持っている。ところが、そうしたロゴを深い意味のあるシンボルとして利用する企業は少ない。自社の信念を表現するのがへたなのだ。だから、ロゴは意味もないものになる。せいぜい、会社とその製品がひと目でわかるようにした記号にすぎない。
だがそもそも、会社が存在するWHYをはっきりと認識していないかぎり、会社を見わけるための記号以上の深い意味をシンボルに持たせることはできない。WHYが明快でなければ、ロゴはロゴにすぎない。
ロゴが自社の大義や理念のシンボルとして機能しているかどうかを知りたければ、簡単なテストをするといい。「そのロゴがいいと思っているか」を判断するのだ。
たとえば、愛用しているTシャツやキャップにロゴがついていて、そのおかげで気分があがるのなら、そのロゴが自分自身や自分の考えのシンボルになっている。でも、ロゴがついたTシャツがあっても、それをパジャマ代わりに、あるいは家のペンキを塗るときの作業着代わりに着ているのであれば、それは自分の信条とはなんの関係もない。それをよく示しているのが、ハーレーダビッドソンのロゴだ。
ハーレーダビッドソンのタトゥーを入れ、歩きまわる人がいる。どうかしている。肌に企業のロゴのタトゥーを入れるのだから。実際にはバイクなど所有していないのに、タトゥーだけ入れる人までいる! 理性ある人間が、どうして自分の肌に企業のロゴを彫るのだろう? その理由はシンプル。






