PMO組織を導入し、ジョブ型雇用を推進すべき

 ならば、これから日本の企業はどのようにすれば、PMをうまく機能させることができるようになるのだろうか。

「まずPMをうまく推進させるためにはPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を設置することが挙げられます。PMOはPMをサポートするために、過去、企業の中で自然発生的に生まれてきた役割です。今、優秀なプロジェクトマネージャーが不足している一方で、企業は新規プロジェクトを多数抱えています。その溝を埋めるためもPMOが必要不可欠なものであると言えるでしょう」

 そして同時に高橋氏はトップこそが、組織文化を変えるためにも、PMについて学び、PMを活かすために組織をどのように設計するのか、そうした組織づくりの基本に立ち返って考えることが必要だと語る。

「そのためにもジョブ型雇用をもっと積極的に採用すべきだと考えています。日本の大企業は社員を新卒一括採用して育て上げ、幹部に登用していくシステムを戦後一貫して続けてきました。しかし、その体制を今こそ、覆していかなければならない。転職を当たり前にし、キャリアを築いていくという雇用体制に移行し、PMを機能させていくことが必要なのです。グローバル化やデジタル化が進む中、そうしなければ、もはや企業は生き残れないのです。今こそ、組織文化を変える。トップはそう肝に銘じるべきです」