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 AIエージェント同士がコミュニケーションする「A2A(エージェント to エージェント)」を前提とした「AIエージェント経済圏」が誕生しつつある。グーグルは店舗にAIが自動で電話をかけて空き状況を確認する機能を追加、アマゾンの「バイ・フォー・ミー」ではAIが購入を代行する。こうした変化に対応できない企業は、リアルタイム応答を求める利用者の選択肢から外れていく。『BCGが読む経営の論点2026』(ボストン コンサルティング グループ編/日経BP)から一部を抜粋・再編集。日本企業にとってのAIエージェント経済圏の脅威と好機を探る。

新経済圏の誕生

BCGが読む経営の論点2026』(日経BP)

 新しい形でAIの浸透が進むなか、BCGの調査では、回答した日本企業の約半数にあたる47%が、2025年に2600万ドル以上をAIに投資する計画であることが明らかになっていた。この割合は、世界平均の31%を大きく上回り、米国やEU諸国、シンガポールなどに比べても最も高い。

 しかしAI活用の観点で見ると、グローバルサウス諸国をはじめ他の国々で取り組みが急速に進展しているため、それと比較すると日本では投資額から受ける印象ほどは活用が進んでいない。別の調査の結果によると、「AIを週に複数回使用する」と答えた人の割合は51%と調査対象11カ国中最低で、「自社はワークフローにAIエージェントを統合している」と答えた人の割合も7%にすぎない(図表1-3、1-4)。実際のビジネスインパクトを出すまでには至っていない現状もある。