法律上は投資信託の一種です。それぞれのリートが東証に上場しており、それを「Jリート」と呼んでいます。Jリートは2018年10月12日現在で61銘柄。東証はそれらをまとめた指標「東証REIT指数」も公表しています。Jリートはネット証券や全国の証券会社で売買が可能ですが、銀行ではできません、しかしJリートに投資する投資信託があり、それを取り扱っている銀行があります。
投資資産のリスクバランスを再確認したい
ところで、資産運用中に今回のような株価下落があったとしたら、やるべきことは何でしょうか。考えられる投資行動としては、(1)投資資産の中の株式の割合を下げて(売って)、国債などのローリスク資産を増やす(買い増す)、(2)投資資産全体を減らして、預貯金に回す、(3)投資資産のなかの配分(バランス)を再確認する――の大きく3つが挙げられます。
(1)と(2)はいずれも、現状での損失が確定したうえでのリスクオフということになります。不安解消の意味でメリットはありますが、長期運用によるリスクコントロールもしくは収益期待という観点では合理性に欠けます。資産全体が2~3割以上減ったというような場合を除き、これはあまりお勧めできません。
(1)と(2)を実行するにしても、まずは(3)の資産バランスを再確認するのが賢明な判断だと思います。
株式・債券との値動き相関性が低いリート
「資産バランス」とは、投資先(投資対象)のリスクのバランスを意味します。一般的にはリスクが高い順に、「新興国株式」「先進国株式」「国内株式」「国際債券」「国内債券」となります(国際債券は種類によってリスクの幅が広いので、ここでは先進国の高格付け債券とします)。投信や個別株式、ETFなどの「商品バランス」のことではありません。