「損失限定型」の人気から考える投信選びのコツ

元本割れも許容する“大局観”を持って資産形成に臨もう

小島 淳/2018.10.2

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「損失限定型」と呼ばれる投信が人気です。損失があった場合での損失額が限定されるので、元本割れを嫌う傾向のある日本人にウケがいいのです。ただし、1本の投信で損失を避けるのではなく、資産全体で損失を極力避ける手法を考えたいところです。そのためには、投資の“大局観”がとても重要です。

 基準価額が下がらない投資信託(投信)は存在しません。いちども元本割れしない投信を事前に見つけるのは、ほとんど不可能です。長い投資期間のなかで、含み損をまったく経験しないことも珍しいでしょう。資産価値の下落や元本割れ、含み損など、「当然あるだろう」と頭でわかっていても、いざ投資商品選びになると「何とか回避できる商品や方法はないものか」と考えてしまいます。

「46%が投信で損失を被った」というのは誤解

 2018年6月、金融庁が都銀や地銀から投信を買っている投資家の損益を調べたところ、損失を被っている投資家が46%いたという報道がありました。これは、金融庁が金融機関の投信販売における「顧客本位の業務運営」を客観的に評価できる共通指標を策定するにあたり、事前に調査・分析して公表したもの。ちょっと話題になったので見聞きした方も多いと思います。