ホロラボ設立のきっかけは

2016年はVR元年と言われ、次はARの波が来ると囁かれている。それらの先にあると言われるMRにいち早く着目し、ホロラボという会社を興すことになったきっかけについて中村氏は、「きっかけは、ホロレンズが手元に来た去年の5月ですね。たまたま最初期に購入できて。正直なところ、はじ めはあまり興味なかったんですよ」と語る。

「興味なかったんですけど、実際に届いたホロレンズを着けてみたら、面白いや、と。その段階でホロレンズは日本に数台しかなかったので、いろんな人に声をかけて頂いて、今日みたいな体験会をして。そしたらみんなすごい楽しんでくれたんです。その後、マイクロソフトが日本ではじめて公式の体験会をやったんですよ。行ってみたら、そこでやっていたのって僕らがこの半年間やってきたことそのものだったんです。それを見て、これから同じ動きが全国規模で起こっていくぞっていう感覚があったので、その日のうちにこれは会社でやろうか、って今のCOO(伊藤武仙氏)と話をしました」

また、もともとKinect(マイクロソフトから発売された、物理コントローラーを用いずジェスチャーや音声認識によって操作することができるデバイス郡)などのアプリ開発を行っていた中村氏。Kinectのようなセンサー系のテクノロジーとMRが持つ可能性との違いは何なのだろうか。

「ある意味、ホロレンズってキネクトやVRの延長線上にあるんです。今まで別々にやってきたことがくっついたような感じなんですよね。」

KinectやVR、これまで中村氏が追ってきたテクノロジーを集約したものがMRであり、ホロレンズであるようだ。

MR、VR、AR。結局どれが一番良いの?

VRやAR、MRの違いとして中村氏は、それらは決して対立軸にあるわけではなく、どれを用いるかはコンテンツとの親和性や好みの度合いだと語った。現実により近いのがMR、仮想よりなのがVR。その中間がAR、といったところか。

確かに、たとえばファンタジーの世界にどっぷり浸りたい、という場合に現実の要素はむしろ邪魔になってしまうだろう。そういった場合はVRが最適解になるだろうし、コミュニケーションや自分の体を主とするコンテンツの場合はMRやAR、といった具合になるだろう。