実際の業務で使われるホロレンズ

現在、ホロラボの業務の中で最も割合が大きいのは受託開発とのこと。中でも、特に依頼が多い業界などはあるのだろうか。

「お客さんとしては、たとえば放送関係や大学の研究室や、医療系。機械設計など、完全な製造業もありますね。医療系だと、3次元でCTスキャンデータを見たい、という依頼があります」

ホロラボCEO、中村薫氏

ホロレンズでは、音声や視線の共有もできるのだそう。いつ・だれが・どこから・どう見て・何を言ったかを空間的に記録して再現、共有することができるのだという。この技術を使えば、たとえばある分野の熟練者はどういうものの見方をしているのか、というようなこれまで暗黙知だった部分を可視化できるとのこと。

仮想と現実を同時に体感すること、その体験を共有できることで、特にシミュレーションの分野に大きく貢献できるとしている。

また、「そうすると、今までたとえば伝統芸能みたいな一子相伝だったものなんかも、ちゃんと形として残りますよね」と中村氏。

「体験を共有」と一言にしてしまうと何でもないことのように聞こえるかもしれないが、他人の視線の先、「何を・どこから・どう見て」を追体験できるというのは驚くべきことだ。

人材教育の面で大幅にコストを減らし、大幅に成果を上げる可能性を持っているのは言うまでもないだろう。