大量の文章の処理が得意

 そもそもClaude3はどのようにして使うのでしょうか。

 まずClaude3には性能が異なる3つのモデルがあります。性能が高い順に「Claude3 Opus」「Claude3 Sonnet」「Claude3 Haiku」といいます。Haikuは性能では上位2モデルに劣りますが、低コストで高速なモデルです。利用者は求める性能とコスト、速度に応じてモデルを選択します。

 月額20ドルの有料版に登録すると、Opus以下すべてのモデルを使うことができます。無料版だと、利用できるのは一部のモデルのみです。いずれもスマホアプリはなく、ウェブサイト上で利用します。アプリケーション同士でデータをやり取りするAPI(Application Programming Interface)という仕組みを使う場合は従量課金制で、使用するモデルによって価格が変化します。


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 Calude3の特徴は、大量の文章を処理する能力が高いことです。長い文章を読んで要約することなどを得意とします。

 Claude3は一度に20万のトークンを処理することができます。トークンとは、dogやpenなど、文章を分割する際の最小単位のことで、生成AIはトークンと呼ばれる単位に分けてテキストデータを処理しています。

 オープンAIの生成AI「GPT-4」の基本的なモデルが一度に処理できるトークン数は8192で、23年11月発表の「GPT-4 Turbo」では12万8000(一般的な書籍の300ページ以上に相当)まで引き上げられましたが、Claude3はそれを上回っています。さらにClaude3は一部の利用者に対して、100万トークン超を処理できるようにしています。