ついに4万円を超えた日経平均(3月4日、写真:森田直樹/アフロ)

 日経平均の急速な上昇については韓国でも大きな関心を呼んでいる。

 34年ぶりに最高値を更新した際には大手紙が1面トップで報じた。一方で、韓国株は元気がない展開が続いている。

 日経平均の急速な上昇に関連して、ここ1か月ほど韓国メディアは連日のように「元気な日本経済」について報じている。

「元気な日本経済」の報道相次ぐ

 2024年3月4日、日経平均株価が午前中に初めて4万円を超えた。

 この日の昼食を一緒した韓国の大企業幹部からも、日本株や日本経済について質問攻めにあった。

 ごく短い期間に韓国での日本経済に対する一般的なイメージは急変してしまった。

 最近筆者が何度も聞く話や、メディアに登場する話題はこんな内容だ。

「日立製作所やソニーなど日本企業の構造改革は見事に成功した」

「TSMCの巨大工場が熊本で年内に量産を始める。日本の半導体産業が復権しつつある」

「EV(電気自動車)の本格的な普及はまだ先だとみていたトヨタ自動車の予測通りに世界の自動車産業は動いている」

「虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズ、八重洲地区の開発・・・東京の変貌ぶりは目を見張らされる」

「東京だけでなく地方都市に行っても人出が多くて経済に活気があることがすぐに分かる」

 日経平均や一部企業の業績は好調だが、「元気な日本経済」を実感している日本人がどれほどいるのか?

 つい最近、2四半期連続で実質GDP(国内総生産)がマイナス成長になり、2023年の名目GDPがドイツに抜かれて世界4位に転落したという発表があったばかりだ。

 韓国でも、つい最近までは日本経済に関してはこういう「長期不況」のニュースが大きく取り上げられたが、いまは全く逆になった。

「良いニュース」の大きな扱いがやたらと目立つのだ。極端から極端というのはこういうことなのかという感じさえ受ける。