(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは9月25日、生成AI(人工知能)開発の米新興企業、アンソロピック(Anthropic)と戦略提携し、最大40億ドル(約5960億円)を出資すると明らかにした

AWSにアンソロピックの技術

 取引の一環として、アンソロピックはアマゾンが自社開発するAI用半導体を活用し、AIソフトウエアを構築・展開する。アマゾンはアンソロピックの技術を、クラウドコンピューティング「Amazon Web Services(AWS)」で提供し、顧客企業が生成AIを自社サービスに組み込めるようにする。

 ロイター通信によると、AWSとアンソロピックのCEO(最高経営責任者)は共同インタビューで、当面の出資額は12億5000万ドル(約1860億円)で、その後いずれか一方の申し出により、27億5000万ドル(約4100億円)が追加出資されると明らかにした。

生成AIブームでスタートアップへの投資加速

 米オープンAIの生成AI「Chat(チャット)GPT」の大成功を受けて、2023年は、テクノロジー大手やベンチャーキャピタルがAIスタートアップ企業への投資を積極的に行っていると、米ウォール・ストリート・ジャーナルは報じている

 米マイクロソフトは23年1月、オープンAIに100億ドル(約1兆4900億円)を出資し、包括的なパートナーシップの一環として49%の株式を取得した。これに対し、アンソロピックはアマゾンのほか、米グーグルからも出資を受けることで、複数のクラウド基盤企業と提携する。これはオープンAIがマイクロソフトと結んでいる独占的パートナーシップと異なるものだ。

 アンソロピックは21年にオープンAI出身の兄妹、ダリオ・アモデイ氏とダニエラ・アモデイ氏によって設立された。同社はChatGPTと競合するAIアシスタント「Claude(クロード)」を手がけている。自社の技術は競合他社のサービスよりも安全で信頼性が高いと同社は説明している。