連載:少子化ニッポンに必要な本物の「性」の知識

「筑豊御三家」と呼ばれた麻生、貝島、安川の次に続く有力者で筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門が白蓮と過ごした大豪邸

 急に妻が美しく艶めいた時、ほかに気がある男がいると踏んで掛かるのが緊要である。

 男は時として無意識に、妻が他の男に抱かれるのを欲しながらも、そうした状況を現実として予想する時、尋常ではない惧れを抱くものである。

 だが、妻は亭主の深層心理に潜む想いを密かに感じ取り、実際に他の男に突っ走る。そうしたこともあり得るのではないか。

 国民的女優のダブル不倫が世間に衝撃を与えている。

 彼女の美しい文字で書かれた交際相手に宛てたラブレターにある語彙から、性的行為を感じ取り、私を含めて面食らった男性諸兄は多いだろう。

「出逢ってくれて、会ってくれて、合って(合体して)くれて、(局部と局部が)くっついてくれて、(凸が凹に)入ってくれて、(官能の源泉を貫かれた悦びに、思わず涕泣させて)泣かせてくれて、きもちくし(何度も恍惚の絶頂に到達させ)てくれて、(略)、、本当に、ほんとうに、、ありがとう。心からありがとう」

 昔の人は云った。覆水盆に返らず・・・。

 今回の女優と料理店オーナーのW不倫で、女優と蝋燭店をなりわいとした亭主との夫婦関係は、おそらく元通りにはなるまい。

 女は亭主と別れたい。しかし、亭主には別れる気がない。ならば女は、どういった手を打ったらいいのか。

 道成らぬ恋に走る男女というのは、いまに始まったことではない。全国的に名が通った女性が、不倫の果て、後半生には穏やかな人生を歩んだ例がある。

 日本中を揺るがした不義密通・駆け落ち騒動、「白蓮事件」である。

 この事件は、いま、日本を騒がせている渦中の不倫女優が取るべき対応の見本ではないかと思うのである。