6月9日、川崎市の大規模会場で接種されたモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンを接種した71歳の男性が、翌6月10日夜、自宅で泡を吹いて倒れ、搬送先の病院で死亡が確認されたとの報道(https://bunshun.jp/articles/-/47030)がありました。
報道の範囲ですが、やり取りをみていると「医療」や「科学」を何がだめにするか、典型的な出来事と思われました。
まず最初に、亡くなられた方のご冥福を心からお祈りします。今この原稿を書いている時点でも、亡くなられてまる1か月間、ご遺体は火葬されていないとのこと、心が痛みます。
なぜそのようなことになっているのか、私たちは何に注意すべきか、記してみたいと思います。
実質的「たらいまわし」
6月9日水曜日。この日、亡くなられた方は午後2時頃、ご夫婦揃って川崎市の「大規模会場」NEC玉川ルネッサンスシティホールを訪れ、接種を受けたそうです。
接種後15分ほど様子を見、特段の変化はなく、帰宅しました。
このご夫婦は模範的で、接種前にかかりつけ医に相談、「問題ない」との診断も受けていました。高血圧など、詳細は記されていませんでしたが、持病をお持ちだったそうです。
接種直後から、ご夫婦とも接種箇所が腫れ、痛みが残った。ご主人の方がその腫れの引きが悪く、いつまでも痛みが残った。
一夜明けても(奥様の腫れが引いたのかは記されていませんでしたが)ご主人の腕はいつまでも腫れが引かない。
そこで、接種の紙に記されていた問い合わせ番号に電話したそうです。応答は「後で折り返します」。
その後、結局「折り返し」はなかったそうです。事実であれば、たらいまわしの一種と言わねばなりません。