ロシアの首都モスクワのオフィス街

 2019年のロシア株式市場は絶好調であった。

 2019年中のドル建てロシア株指数RTSは+45.0%と世界の主要市場の中でもトップレベルのパフォーマンスであった。

 その勢いは年明け後も続き、1月19日には年初来高値の1646ポイントを付けた。これは2016年1月の直近最安値629ポイントから2.4倍の上昇率である。

 ところが1月後半からまず中国で新型コロナウイルス拡散が深刻化、世界経済への影響が心配されるようになると、資源・エネルギー輸出相手国として経済的つながりが深いロシアにもネガティブな影響が表れるようになった。

 2020年2月中のRTS指数は▲14.4%、3月初にはOPEC(石油輸出国機構)とロシア間の減産合意が物別れに終わったことで原油価格が急落。

 新型コロナウイルス禍の拡大懸念から日米欧の主要株式市場が急落すると、原油・エネルギー関連銘柄の比重が大きいRTS指数も18日には832ポイントと1月の年初来高値からほぼ半分の株価となった。

 4月10日現在では世界的な株価の持ち直し、OPECとロシアの減産合意もあって1142ポイント、年初来▲26.2%まで回復している。

ロシア株式RTS指数の推移(2019年9月~2020年4月)

(資料:www.moex.com)